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今回は東海道筋の足柄古道を歩いてみます、足柄古道には幾つかのルートがある様ですが最も見どころが多いと思われる地蔵堂川沿いに山頂へ向かうルートで登ってみます。 | ||||
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宝鏡寺 | ||||
JR御殿場線足柄駅を降りて一旦「宝鏡寺」に立ち寄ってみます、此処宝鏡寺は747年(天平14年)に新羅国の僧侶「審祥禅師」により地蔵院として開基したのが始まりで県指定文化財の伝聖徳太子作「延命地蔵尊」を本尊としています。 此処には銭洗弁天を祭った池がありなんとも風光明媚です。 |
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(銭洗弁財天を祭った池) | ||||
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戦ヶ入り | ||||
足柄駅前ロータリーまで戻りそこから県道78号線を北方向へ50m程進むと丁字路に突当たります、その県道と交差する道が足柄古道です、足柄峠へは右方向へ進みます、700m程進むと舗装が途切れ砂利道と成り地蔵堂川に沿う様に足柄古道が延びています、その先に「戦ヶ入り」標柱があります、此処「戦ヶ入り」は1336年(建武2年)の竹ノ下の合戦で足柄峠に布陣した足利尊氏軍と後醍醐天皇側の脇屋義助軍が最初に激突した古戦場です。 | ||||
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頼光対面の滝 | ||||
戦ヶ入りの少し先で滝が段々に流れ落ちています、「頼光対面の滝」と呼ばれ金太郎と源頼光が最初に対面した場所と云います、その後金太郎は坂田公時と名乗り頼光の家臣に加わったそうです。 | ||||
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銚子ヶ渕 | ||||
更にその先に銚子ヶ渕と呼ばれる滝壺が在ります、その昔、花嫁が銚子を持ったままこの渕に身投げしたと云います、土地の人は花嫁の霊をいさめる為にこの地に地蔵を安置したそうです。 | ||||
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古滝 | ||||
銚子ヶ渕の先に更にもう一つの滝が流れ落ちています、古滝と呼ばれ修験道者の修行の場であったそうです。 | ||||
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県道へ通じる並木道 | ||||
足柄古道は並木道が続きます、その先は伊勢宇橋付近で地蔵堂川から離れ県道78号線と一旦合流します。 | ||||
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足柄古道石畳道 | ||||
伊勢宇橋付近で県道78号線と合流した足柄古道は県道沿いに500m程東方向へ進み県道から分岐します、この辺りは石畳道と成っています、そこから先の足柄古道は県道と一旦交差した後にまた合流し足柄峠へ 達します。その間古道は道幅が狭くなり大小の石がゴロゴロした多少険しい山道になります。 | ||||
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足柄城 | ||||
(足柄城一ノ郭) | ||||
足柄峠に到着しました、まずは足柄城に寄ってみます、足柄城に関して諸説ありますが天正年間に小田原北条氏により大改築がなされています、天正18年(1590)年の豊臣秀吉による小田原攻めにおいて落城し後に廃城となりました。 | ||||
(一ノ郭から見た富士山) | (水の手、玉手ヶ池) | |||
一ノ郭からは雄大な富士山が遠望できます、また御殿場方面も一望できます。 | ||||
(一ノ郭と腰郭を繋ぐ橋) | ||||
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足柄山聖天堂 | ||||
足柄城一ノ郭の東側下手に位地する足柄山聖天堂は弘法大師により開基されたと云います、本尊の大聖歓喜双身天は浅草聖天、生駒聖天と並ぶ日本三大聖天尊の一つに数えられインドの白石でできているそうです。 | ||||
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足柄関所跡 | ||||
足柄山聖天堂から県道78号線を挟んだ斜め向かい側が足柄関所跡です、足柄峠は古代の東海道が通された峠道で駿河国、相模国の国境に位地します、故に関所の歴史も古く平安前期の899年には既に存在していました、この関所跡には「おじぎ石」とよばれる通行人が手をついておじぎをして手形をだしたとされる石が今も残っています。 | ||||
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