関東、温泉と旅行記 |
秩父方面 |
街道、宿場 |
埼玉県の史跡 |
マップ |
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表参道を登り三峰山頂の三峰神社まで行ってみます、三峰神社の表参道は大輪の集落を起点として頂上の神社まで大凡3,7kmの距離です、元来表参道は現在の秩父二瀬湖付近を参道口としていましたが江戸期に大輪に変更されました、現在は神社までのバス路線の開通などに伴いハイキングコースとなっています。 |
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大輪の集落 |
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(一ノ鳥居) |
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三峰神社の参道口「大輪の集落」までは西武秩父駅から急行バスで40分程です、大輪のバス停からは国道沿いに三峰神社の一ノ鳥居が見えます、この周辺が大輪宿です、大輪は江戸期の頃に三峰神社の門前町となった集落で明治期、大正期には参拝客で賑わったと云います。1939年(昭和14年)に此処大輪から山頂の神社までロープウェイが開通すると大輪には旅館、飲食店、御土産屋などが並び更なる賑わいを見せたそうです、しかし2007年にロープウェイが廃止され山頂までバス路線が開通すると大輪宿を訪れる人も激減して宿内の店は閉店状態となっています。 |
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(大正11年の大輪) |
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登龍橋 |
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(登龍橋の架かる荒川渓谷) |
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大輪の集落を抜けると荒川の渓谷に朱色の登龍橋が架けられています、その昔、現在の橋とは異なると思いますが参拝者この橋を渡り三峰山頂へ向かったのでしょう。 |
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登龍橋を渡ると道は右方向へ曲がり石畳状の登り坂となります、昔この坂の登り口付近には二ノ鳥居があったそうです、坂の左側には如何にも参道らしく幾つもの板碑が並んでいます。 |
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龍門の滝 |
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(龍門の滝へ向かう遊歩道) |
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石畳の坂道の途中に右に反れる小道があります、この道は龍門の滝へ向かう遊歩道です。 |
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落差10mあるかないかの滝ですがその滝壺のブルーに澄んだ色が何とも綺麗です。 |
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三峰山ロープウェイ乗り場跡 |
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(ロープウェイ乗り場跡地から見た荒川の渓谷) |
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坂道を登り切ると2基の常夜塔が左右に建っています、此処が三峰山ロープウェイ乗り場の跡地です、現在は施設など一切撤去されさら地と成っています、とても見晴らしのいい場所で眼下には深い荒川の渓谷が見えます。常夜塔には紀元2600年と刻まれています、ここで一つ気付いたのですが紀元2600年と言えば昭和15年、その前年にロープウェイが開通しています、三峰山ロープウェイは皇紀2600年を記念して開通されたのでしょう。 |
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ロープウェイ乗り場跡地を過ぎると山道となります、道幅は狭く熊出没注意で巨石なども転がっているの事から落石も注意が必要でしょう。 |
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澤から清水が滴り落ちています、おそらく此処は水場であったのでしょう。 |
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最初の休憩広場 |
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少し進むと大輪1,1km、三峰神社2,6kmと書かれた道標がありそこから先はつづら折状の登り坂となります、坂道を登ると最初の休憩広場に出ます、広場の手前には「十六丁目」と刻まれた昭和初期に置かれたと思われる道標が有りました。 |
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(昭和初期のものと思われる道標) |
(休憩広場) |
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休憩広場から先には澤が幾つかありそれぞれに橋が架けられています。 |
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清浄の滝 |
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4つ目の澤に架けられた橋を渡ると東屋があり休憩所となっています、この橋から正面に清浄の滝を望めます、落差10mの小さな滝でその昔、三峰神社の信徒の修行の場であったそうです。 |
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清浄の滝の滝壺も透明感のある澄んだ清水です、案内板によればヒダサンショウウオやハコネサンショウウオなどが生息すると言います。 |
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(ハコネサンショウウオ) |
(ヒダサンショウウオ) |
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大正11年の絵図によれば清浄の滝の辺りに三ノ鳥居が画かれています。 |
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(大正11年の清浄の滝付近) |
(清浄の滝から先の表参道) |
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清浄の滝から先、道は更に狭くなりつづら折の坂道が更に続きます。 |
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薬師堂、施宿供養塔 |
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(大正11年薬師堂付近) |
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つづら折状の坂道を登り詰めると広場がありまた東屋が見えます、 此処に参拝者の為に薬師如来堂が建立されたと云います、また参拝途中に病になった人、積雪により進む事が出来なくなった人の為に無料で宿泊させる施宿が建てられたそうです、1772年(明和9年)にはその宿泊者数が3000人を越え記念の塔が建てられました。 |
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旧道と遊歩道 |
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また坂道を登ります、途中に開けた場所があり妙法ヶ岳が見えます、そこから先に大輪1,5km、三峰神社1,1kmと書かれた道案内が立っていました、道案内から更に進むと堀底状の道と階段状に整備された道が平行しています、これは堀底状の道が本来の表参道で階段状の道が後年整備された遊歩道と考えられます。 |
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(元来の表参道と考えられる堀底道) |
(整備された遊歩道) |
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つづら折状の堀底道 |
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山頂付近に近づくと、つづら折状の道が堀底道となっています、深い所で2mほどの深さのある堀底道で鎌倉街道を思わせる道筋です。 |
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腓望亭、杉風亭 |
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(腓望亭) |
(大正11年、腓望亭、杉風亭) |
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堀底道の途中に腓望亭、杉風亭の二軒の旅館跡が在ります、一見さほど古さを感じない建物なので近年まで宿泊客があったのでしょう、大正11年の絵図には両旅館とも既に画かれています。 |
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(杉風亭) |
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遥拝殿 |
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遥拝殿が見えてきました、いよいよ山頂部です、遥拝殿は所謂展望台で此処からは秩父市街と妙法ヶ岳が一望できます。 |
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(遥拝殿から見た秩父市街と妙法ヶ岳) |
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遥拝殿の隣には四ノ鳥居が建っています、この鳥居をくぐると三峰神社です。 |
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(四ノ鳥居) |
(大正11年四ノ鳥居付近) |
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